大工の技術で、
日々の暮らしを快適にしたい
池尾工務店　池尾重良さん

１番にお客さんの話をきくことです。頼まれることだけに限らず、住む人の年齢や体の状態からも、他に不便なことがないかを探しますね。
例えば、お年寄りの方だと我慢されている方が多い。ご予算のこともありますが、毎日の生活を快適にする方が良いという想いで提案をさせてもらいます。

それに、戸が重くなってないかや、段差でつまづかないかとか、細々したことにも心配りができるよう気をつけています。そういったことの多くは、大工なので、簡単に直せるので。
大工の技術で、少しでもお客さんの暮らしが快適になって、喜んでもらえたら言うことはないですね。

ほっとする家になると思います。私自身が、そういった環境で暮らしているからかもしれませんが。

町の公共工事で、神山杉で公衆トイレを建てたのですが、丁寧な管理のおかげもあって、今も綺麗な状態を保っています。焼杉にして使っていますが、製品化できると思うくらい色が綺麗ですよ。観光などで訪れる人に向けても、町産材であることをもっとPRしたいです。

個人的な話ですが、山の木が、最近の技術で、建物に限らず使う機会が増えたり、用途が広がる方法はないかと考えたりするのも面白いと思っています。

これまで、何十人もの職人をまとめる仕事を任せてもらったり、いかに早く効率よく、見た目よくという仕事をやってきました。

ただ、もう年齢も大きいので、高いところや大きな仕事は、だんだん難しいと感じています。それよりも日々の困りごとを、大工として解決できるような仕事をこの町でできたらと思っています。私は話をするのも好きですし、相談にのりながら、住む人に合わせた提案をしていけたら。

便利屋のような感覚で、気軽に声をかけてください。
床や戸の不具合から水回りのリフォームなど、まずは相談からでも大丈夫です。