里山の暮らしからうまれる
住まいのアイデアをカタチに
ARCHI-CONNGE 一級建築士事務所 
橋本健一さん・橋本沢子さん

ご自身のご紹介

夫婦で設計をしています。

健一さん:僕は、千葉県の生まれ育ちです。建築への最初の興味は、建築家の清家清さんが起用されたテレビCMをみて、「建築家は家で仕事ができるのか。」ということでした。大学を卒業後、六角鬼丈計画工房の門をたたきました。

沢子さん:私は、神奈川県横須賀市で幼少期を過ごしました。山の上に家があり、自然の中で育ちました。その家を設計した建築士さんとの出会いで、建築士を志しました。大学院の頃から、六角鬼丈さんに学び、卒業後、そこに勤めました。お互いにその設計事務所では、住宅から施設も様々担当していました。ちょうど結婚のタイミングで、東京に2人で事務所を設立しました。

2人ともずっと都会じゃ満たされないという感覚、田舎暮らしがしたいと思っていました。私が育った山の上の家では、鶏を飼ったり畑をしたりして暮らしていました。
僕の方も幼少のころ、古民家で暮らした経験の記憶の影響も大きいように思います。

神山に移ったのは、10年前くらいで、友人が移住していた縁もあって、遊びにきたことがきっかけです。川の水や空気がきれいなことに感動し、その場で住むことを決めました。

家づくりへの想い

設計者の押し付けのような提案はしたくないと思っていて、クライアントの要望と周辺環境を大切に設計したいと考えています。とくに会話のキャッチボールをしながら、つくっていくことをいつも大切にしています。そうするとある時、提案が飛躍するときがあります。提案がまとまる瞬間を目指して、対話と検討を重ねていきます。
そうやって世の中にひとつしかないものをデザインすることと同時に、関係性も大事にしています。お施主さんと施工者と設計の三者の関係がバランスよく、仕事が終われるように心がけています。

木で建てる家の良さ

自然素材は呼吸していて、夏は湿気を吸って、冬は乾燥を防いでくれる。
光の反射の仕方も違っていて、目にやさしいように思います。それに、木だと熱容量が小さいので、触れたときにあたたかい。そして、壊したときに土に還る素材というのも良いですね。

あと本物に触れるというのも大事。新しいものも取り入れるけど、長い歴史の中で育まれてきた技術を大切にしたいです。例えば、プラスチック製品だと静電気でほこりを寄せ付けやすく、日々メンテナンスが必要ですが、その面でも無垢の木は手入れが少なくても、綺麗な状態を長く保てるように思います。適材適所で使っていけたら。

また、神山杉は赤い色の部分が多く、丈夫だし、見た目も綺麗だと思います。地産地消という点も大事ですね。

技術的な強み

自然素材を理解した設計でしょうか。
例えば、リフォームの場合、木造だと傷んだ部分だけ修繕できるところがいいですね。
古いものも活かしつつ、新しさも足していくような設計を心がけますし、耐震にも配慮します。とくに古い家が残っている場合には、壊してしまう前に相談してもらえたら、これまでの経験を活かして、お力になれると思います。もちろん新築も。
あとは、目には見えない光の届くところや風の流れもきちんと設計したいと思っています。

私たちは二人で協働して設計をしていますが、クライアントと私たちのアイデアとの巡り合わせが大切だと感じます。そのために、とにかく手を動かして考えます。
詳細まで検討して、細部まで図面をかきます。これは、建物を建てる際に、要望を正確に現場へ伝えるために、大切にしていることのひとつです。
それに神山には、信頼のおける大工さんがいるのも頼もしく思っています。

神山に移ってから、神山杉と黒竹でテープカッターをデザインしたり、ドアの取手を自分で木を削ってつくってみたりしています。畑をしたり、土をいじりながら暮らしていることからの発想を私たち自身、楽しみながら設計をしています。

家づくりをはじめる方へ

自分たちの暮らしを想像することは、大変なことだと思います。
畑を耕し、薪を割る。そんな里山での田舎暮らしで触れる営み方や体験をもとに、家族との対話を重ねて理想のライフスタイルを紐解きつつ、様々なパズルを組み立てるように理想の住まいをカタチにしていきます。

施工事例

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お問い合わせ先

事業所名 ARCHI-CONNGE(アーキコング)
一級建築士事務所
住所 771-3201
徳島県名西郡神山町阿野字河口51番地3
電話番号 090-9101-5977
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